バセドウ病や橋本病に代表される甲状腺の病気。
「甲状腺」と聞くと少しとっつきにくいイメージがあるかもしれません。
しかし、甲状腺ホルモンは量の変化は少ない代わりに、人生の節目節目
（胎生期、思春期、性成熟期、老年期）で働きを異にする重要なホルモンです。

本書では女性のホルモンに大きな影響を与える臓器である甲状腺の仕組みや、
バセドウ病、橋本病をはじめとする甲状腺の病気の種類、症状や治療法などを
年間２万人の患者を診察する専門医が豊富なイラストを交えて解説していきます。

甲状腺を身近に感じられるよう、本書に登場する多くの女性たちのエピソードを通じて
その働きを詳細にまとめました。甲状腺の病気とはどのようなものか、
そして甲状腺の大切さについて知っていただけることでしょう。

甲状腺の病気の治療をしている方、病気ではないかと心配している方、
甲状腺に興味をお持ちの方などにぜひ手に取って頂き、
理解を深めて頂きたいと思います。

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【著者プロフィール】
山内泰介（やまうち・たいすけ）
医療法人山内クリニック理事長。日本甲状腺学会認定専門医、内分泌外科専門医。 愛媛大学医学部卒業、同大学院修了後、野口病院（大分県別府市）、東京女子医科大学内分泌外科（現、乳腺・内分泌外科／小児外科）、伊藤病院（東京都渋谷区）で内科・外科を問わず甲状腺の総合診療にあたる。1994年に山内クリニックを埼玉県川口市に開設。2012年には甲状腺診療の医療水準を上げるため、甲状腺疾患専門クリニックとして埼玉県さいたま市（大宮）に移転するとともに、埼玉医科大学総合医療センター（埼玉県川越市）内分泌・糖尿病内科客員准教授を兼任する。『 主治医が見つかる診療所』（テレビ東京系列）、『ザ! 世界仰天ニュース』（日本テレビ系列）、『スーパードクター』（TOKYO MX）、『ドクターズアイ』（テレビ埼玉）、『テンカイズα』（TBSラジオ）などメディア出演多数。著書に『症例解説でよくわかる甲状腺の病気』『ボクは甲状腺』『若葉香る』（ともに現代書林）、自身が企画した監修書に『これって、「甲状腺の病気」のせいだったの?』（K&M企画室）がある。