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告白します、僕は多くの認知症患者を殺しました。

まちがいだらけの日本の認知症医療

告白します、僕は多くの認知症患者を殺しました。
著者 石黒 伸
ジャンル 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康
出版年月日 2017/03/01
ISBN 9784774516196
判型・ページ数 4-6
定価 本体1,400円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

「多くの認知症の患者さんを殺しました。」
ショッキングなタイトルだがこれは事実である。

ただし、患者を殺している犯人は個人としての医師ではなく「日本の認知症医療」のあり方そのものである。

開業医はもちろん大学病院の認知症外来の中にすら「殺し」に加担している医師が少なからず存在する。患者やその家族は、医師の治療を「改善」への切符と思っているが、実は、「再起不能への直行切符」「死への片道切符」かもしれないという惨状である。

なぜそんな事態になっているのか?

まず、医師の多くは認知症の正しい診断ができないという驚くべき現実がある。
4大認知症の他にもさまざまなタイプや混合型あることに知識も関心もない医師たちの間でいいかげんな診断が日常化している。その結果、出された薬が正しいと信じ込んだ患者はたいへん苦しむことになる。

 たとえば、レビー小体型認知症であるにもかかわらずアルツハイマー型と誤診され、ドネペジルという薬を投与された患者は、歩けなくなったり、ひどい場合は寝たきりになってしまう。逆に、怒りっぽいタイプのアルツハイマー型や、ピック病と呼ばれる興奮性のある患者にドネペジルを飲ませると、手がつけられないほど暴れることがある。

 さらに「被害」を拡大・助長しているのが、認知症中核薬の「増量規定」である。
一定の服薬期間が経過すれば、増量しなければならない――。
「増量規定」に忠実な医師の処方により、体格や症状を無視して一律に薬を増やされた患者は苦しむことになる。

かつての著者も、疑いもせず真面目に「増量規定」に従い、多くの患者を苦しめていた。しかし、『名古屋フォレストクリニック』の河野和彦医師が提唱する「コウノメソッド」との出会いを契機に、「殺し」に加担する医師から脱出、認知症患者とその家族を救うべく日々活動を続けている。

コウノメソッドなら、重度の患者でも自宅療養ができたり、終末期とされていた患者を救えるケースもけっして珍しいことではない。

間違った治療で苦しむ患者さんと家族にコウノメソッドを知ってほしい。
認知症の治療にかかわる多くの医師にコウノメソッドを知ってほしい。

コウノメソッドの考え方が少しでも世に広まり、一人でも多くの認知症患者さんが救われるようにしたい。そして、かつての自分のように、患者さんの「殺し」に加担するような医師をなくしたい――。

そのような熱い思いから本書は生まれた。


 







【著者プロフィール】

1976年名古屋市に生まれ。
野口英世博士に憧れ医師を目指す。
1995年東海高校卒業。
2002年愛媛大学医学部を卒業し、泌尿器科外科医を目指す。
2004年大阪大学大学院に国内留学するも、治療成績や論文内容を競い合い、患者に寄り添わない西洋医学一辺倒の現代医療に疑問を感じ2006年同大学院を中退。
その後、救急医療をしながら海外を放浪し、インドネシア・バリ島における民族医学、フィンランドの高齢者医療や自然代替療法、イタリアの湧水医学やSPA医療などを学ぶうち医師として目指すべき方向が明確化してくる。
2011年アクアメディカルクリニックを開院。外来診療・在宅医療・代替療法を同時に実践しながら、「病気になるのはもうやめよう」というスローガンを掲げ「新しい医のカタチ」の実現に尽力を続ける。
一冊の本がきっかけで名古屋フォレストクリニック河野和彦医師と出会い認知症治療に覚醒。
2013年「コウノメソッド実践医」として登録。認知症・神経難病患者の在宅医療をする傍らコウノメソッドの普及を目指し精力的に講演活動を行う。





はじめに

プロローグ 2年間寝たきり、点滴だけで生きていたおばあちゃんが復活した
救急隊員のブラックリストに
「お父ちゃん、なんとかなるかもしれんよ……」
誤嚥性肺炎も克服
元気に「バンザイ」もできる!

第1章 患者がどんどん悪くなる…間違いだらけの認知症医療
【症例】 末期と思われていた認知症患者が「普通の人」に戻った!
「このままでは死んでしまいます! 助けてください」
認知症の薬を飲んだら、動けなくなった?
規定どおりに飲むと寝たきりになる?
お孫さんの疑問が、おばあちゃんを救う
たった10分で意識が回復
奇跡ではない。コウノメソッドでは普通です
患者とそのご家族を救え!
治そうとして悪化させる…認知症医療のひどい現状
認知症こそ、在宅で治すべき
「認知症=精神疾患」ではないことを理解する
薬のせいで暴れる患者さん(陽性症状)
元気がなくなり食事もしない、それも副作用(陰性症状)
「治る」ということの意味
コウノメソッドとの運命の出会い
僕もアリセプトをガンガン出していた
野口英世のような医者になりたい
腎臓移植のスペシャリストをめざす
現代医学の限界に直面する
世界に飛び出して得た貴重な出会い
認知症患者さんと初めての遭遇
全員にアリセプトを処方するが……
コウノメソッドを在宅医療の武器に

第2章 コウノメソッドこそが、あなたの大切な人を救う
【症例】地域問題になってしまったおばあちゃん
アリセプトを飲んだら徘徊が始まった
歩き回って、ご近所に「ピンポン攻撃」?
1週間で徘徊がなくなる
コウノメソッドのおかげで、みなハッピー
コウノメソッドはいかに認知症を「治す」のか
「困った症状」を治すコウノメソッド
増量規定に頼らず、患者さんの状態から薬の用量を決める
処方はバランスが大事
経験によって確立されたコウノマジック
「家族天秤法」はコウノメソッドの神髄
ご家族こそが最良の主治医
起こりうる副作用を最小限にする
コウノメソッドはサプリメントを重視する
患者さんが良くなることが第一
病気や症状によってサプリメントを使い分ける
患者さんの命を救った『米ぬか脳活性食』
認知症の予防にも効果が
「困った症状」を治すコウノメソッド
ご家族が困るピックもレビーもよくなります
寝たきりになって見放されても、治ります

第3章 認知症は在宅だからこそよくなる!
【症例】在宅でいけるよ、お父ちゃん!
問診の途中で寝てしまう
「ウチのセンセやったら、一発で治せると思う」
骨折して入院したはずが寝たきりに……
在宅医療だからうまくいく
自分の家で最期を……ご家族に見守られて
8割の人が病院で亡くなっている
国も推進する在宅医療
認知症患者さんは、どこへ行けばよい?
在宅医は認知症が治せることが条件
施設への訪問診療が、うまくいかない理由
おおまかに4種類ある老人施設
老人ホームの患者さんへの訪問診療では、ご家族の意見を聞くことができない
「老人ホームの都合」になっていく診療
ご家族がいない、担当スタッフも変わる
施設事業者の理念を聞くこと
施設でコウノメソッドを行う難しさ
患者さんにとって、在宅でのんびり療養がいちばん
周辺症状も、ほかの疾患も、在宅で良くなる
在宅の利点はたくさんある
患者さんの生活環境にアドバイスができる
スペシャリスト看護師がフォローアップ
医師一人では何もできない
訪問看護師の役割がどんどん大きくなっていく
やり甲斐の大きい訪問看護
看護師天秤法から、家族天秤法へ
薬剤師もコウノメソッドの理解を

第4章 点滴療法でみるみる患者がよみがえる
【症例】「いま信じられないことが起きてます!」
僕と点滴療法との出会い
GCS点滴1…グルタチオン大量点滴療法
コウノメソッドに登場したグルタチオン大量点滴
バラバラに出会った療法が一つにつながった
2週間に一度のグルタチオン点滴
GCS点滴2…脳を醒まし意識をはっきりさせるシチコリン
奇跡を起こすシチコリン注射
なぜ意識障害に効くのか
【症例】「看取りの時間」をシチコリン注射がつくってくれた
GCS点滴3…神経難病にも効果があるソルコセリル点滴
昔からある注射剤なのに神経難病に効果
古い薬剤に光を当てる「匠の技」
ビタミンCを加えた「GCS+Vc点滴」で長い作用が期待できる

第5章 コウノメソッドを駆使し、在宅での「全人的医療」を
【症例】 ついに病院から苦情が……救急外来にくり返し駆け込む 
「しんど〜い」と言い始めたら要注意 
穏やかなアルツハイマーがピック化!?
在宅だから患者さんを丸ごと継続して診られる 
【症例】 医者にかかりながらも
激痛にずっと耐えていた寝たきり患者さん 
コウノメソッド実践医の先輩にならって 
膝の激痛はリウマチだった 194
誤嚥性肺炎で入院、再びベッド生活に…… 
在宅医にとってなくてはならないコウノメソッド

エピローグ 日本の認知症医療をいま一度洗濯致し申し候
プロローグのお母ちゃん、その後
「to do good 」より「to be good 」
医師を含めた医療従事者、それぞれのミッションを意識して

トピックス
平成28年6月、ついに厚生労働省が 認知症薬の少量投与を認めた。しかし…

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