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もっとエンジョイできる在宅医療

もっとエンジョイできる在宅医療
著者 小林 直哉
ジャンル 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康
出版年月日 2017/01/06
ISBN 9784774516158
判型・ページ数 4-6・192ページ
定価 1,430円(本体1,300円+税)
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

病院ではなく、自宅で最期を迎えたい・・・
終末期を迎えた時、そう願う方は多くいます。
しかし、実際に介護をするご家族には少なくない負担が掛かります。
現実的に結局は病院のベッドの上で亡くなる方がいらっしゃいます。

病気があっても人生の最期までその人らしく自由に生き、そして幸せな人生を全うして欲しい。
その願いを叶える為に奮闘している病院の考え、取り組みをまとめました。

著者は岡山県東区で従来の中小病院のイメージを刷新し、地域で生きる患者さんの立場に立った真に機能する地域医療を実践している医師です。
地域の中核病院だからこそ出来る患者さんや家族の立場に立った支援を行っています。
1つは主治医、ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、看護師、薬剤師、栄養士、介護士、リハビリスタッフ、事務、理学療法士、老健施設職員などの連携がしっかり取れたチーム医療を行っている事です。

在宅介護か病院での入院か・・・。
読者の皆さんはとても大きな悩みを抱えている方が多いと思います。
この悩みを解決し、関係する皆が幸せになれる著者の長年の取り組みが1冊になりました。

本書を読んで
――――在宅での医療や介護をもっとエンジョイして欲しい――――
この著者の想いを感じて頂けたらと思います。


【著者プロフィール】

従来の中小病院のイメージを刷新する、地域で生きる患者さんの立場に立った真に機能する地域医療を実践している医師。

1987年、岡山大学医学部卒業。
1992年、岡山大学大学院医学研究科修了(医学博士)。
岡山大学医学部外科学第一講座を経て、米国ネブラスカ州立医療センターにて臓器移植や再生医療に従事。
帰国後の2000年、研究成果を米国科学誌『Science』に筆頭著者として掲載。
2008年、岡山大学医学部附属病院第一外科講師として勤務したのち、
2010年、岡山西大寺病院院長。
2012年より同病院理事長。
岡山大学時代、万能細胞から肝細胞やインスリン分泌細胞の分化誘導を行い、ミニ肝臓組織や膵臓組織の研究開発に携わる。
体のそれぞれの組織は、実質細胞とそれに栄養を注ぐ血管や環境を察知する神経細胞、および組織の骨組みとなるコラーゲンなどをつくる繊維芽細胞等から構成されている。
この組織再生学の考え方を医療に生かし、チーム医療を積極的に取り入れた「心のこもった新医療」を展開している。
すなわち、看護師、リハビリのスタッフ、介護士、栄養士、薬剤師など、多職種の人々が地域医療を支えている中で、著者自ら核となる医師として地域医療に貢献するとともに、旧態依然とした「在宅医療」と「透析医療」の世界に新風を吹き込んでいる。

著書に『もっとエンジョイできる透析医療』『もっとエンジョイできる在宅医療』(現代書林)がある。

岡山西大寺病院 ホームページ
http://www.saidaiji-hp.or.jp/

 

 

 

 

はじめに

第1章 中核病院が担う、地域に密着した在宅医療
在宅医療への道筋は、入院した時から始まる
在宅を見据えた療養期の管理……薬をやめてみるという選択も
ご家族の思いをすくい上げる
特に重要な退院前カンファレンス
ゴールを明確にする
………コラム1 患者さんが考える「治る」と、病院が考える「治る」は違うのです
キーパーソンは誰か
納得感のある退院調整が必要
ここまでできれば在宅に帰れる
………コラム2 在宅のための家族教育も必要
退院に向けた脳梗塞のリハビリ
頼れるご家族がいない患者さんをどうするか
在宅支援の実際……私たちの試み
在宅医療を支える緊急時のバックアップ体制
認知症患者さんの在宅医療を考える
中核病院だからここまでできる
介護熱心な夫、Yさんの事例

第2章 在宅医療の成否はチーム医療が握る
在宅医療はチーム医療
チーム医療のかなめ、「地域連携室」
●証言 信頼関係を築くのが、やりがいです
「スピード連携会議」で情報を共有する
●証言 本人が満足できるように知恵を絞ります
顔が見えるから、迅速な連携が可能
●証言 細かい連携ができるかどうかがポイントです
24時間対応の訪問看護ステーション
●証言 それぞれの患者さんと深く関わることができます
患者さんの自立を助ける訪問リハビリ
●証言 患者さんが元気になっていく姿が仕事の励みです
介護老人保健施設との連携
在宅の練習場所としての老健施設
●証言 ご家族と患者さんの思いをつなぐのがポイントです
訪問診療医との連携
………コラム3 医療は誰のため?
近隣施設との連携
●証言 地域の在宅サービスの充実を心がけたい
一人暮らしを支える地域のつながり

第3章 もっとエンジョイできる在宅医療を
「在宅の力」を信じる
キーパーソンをサポートする体制づくりを
頑張りすぎはダメ、他人まかせもダメ
100点満点を望まない
在宅医療で気をつけたい疾患、症状
脳梗塞
がん
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
誤嚥性肺炎
褥瘡
腹膜透析
食べるための胃ろうは「第二の口」
リハビリ効果を低下させる炎症に注意
寝たきりを防止する「招き猫体操」
患者さんの嗜好をできる範囲で尊重したい
介護支援サービスを上手に利用するコツ
プランは定期的に見直す
認知症対策は、恥じずに早めにヘルプ!
再発予防のためにできるこ

第4章 在宅医療の仕組みを知っておこう
なぜいま、在宅医療が注目されているのか
………コラム4 広義の在宅、狭義の在宅
退院後の選択肢
支援を受けるために必要な手続き
厳しくなっている介護度の判定
在宅で受けられる医療支援
訪問診療・往診
訪問看護
訪問リハビリテーション
訪問薬剤指導
訪問栄養指導
訪問歯科診療
在宅医療と在宅介護の連携
在宅支援の拠点は居宅介護支援事業所
一人ケアマネージャーが増えている……困ったケースも
在宅への橋渡し、老健施設とは
………コラム5 デイサービスとデイケアの違い
地域医療の中の中核病院の役割

おわりに

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