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認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

僕が「コウノメソッド」で変わった理由

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?
著者 長尾 和宏
東田 勉
ジャンル 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康
出版年月日 2015/12/03
ISBN 9784774515526
判型・ページ数 4-6
定価 本体1,400円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

「認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいる」というのは、決して落語の話ではない。そんなおかしな話があるのが今の認知症医療の現状なのだ。
本書は今の認知症医療(診断と処方)が抱えるさまざまな問題点を、町医者(長尾)と介護ライター(東田)の立場から実証的に列挙し、改善するための方法論を提言している。

認知症には、「アルツハイマー型」「レビー小体型」「前頭側頭型」「脳血管性」の4大認知症があり、それぞれ症状も違えば処方も異なる。これをあまり知らない医者や専門家が治療に当たっていることが認知症医療の第一の問題である。「病型」や「症状」を知らなければ誤診をする可能性は大いにあるし、処方を間違える場合もあるのは当然だ。認知症と見れば、「とりあえずアルツハイマー」と診断する医者も少なくないというから恐ろしい。

 認知症の症状は、脳の病変による認知機能そのものの中核症状(記憶・判断力障害など)と、中核症状に随伴し取り巻く周辺症状(徘徊、暴力・暴言、妄想など)の二重構造になっていることが特徴だ。認知症治療の難しさは病型によって処方が異なることに加えて、中核症状への抗認知症薬の処方が、周辺症状の悪化につながる場合があることだ。ここでも、医者の「症状」の見極めと、薬剤処方の「さじ加減」が重要となる。

 こうした認知症医療の現状を打開するために著者らが推奨するのが「コウノメソッド」だ。これは河野和彦医師が長年の認知症治療の中で「認知症患者さんから教えられた」患者と介護者本位の方法論で、①診断術、②処方術、③微調節、④優先順位、⑤公開性、に分けて解説している。

 さらに、抗認知症薬の添付文書にある用法容量規定(増量規定)を、医者の処方の「さじ加減」を認めず認知症医療を誤らせる実質的な増量強制であると批判的に取り上げ、「一般社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会」(代表理事・長尾和宏)を設立した趣意と、今後の認知症医療に法人が果たすべき役割を宣言し、多くの医者が参加することを呼び掛けている。


 

 


著者プロフィール

長尾和宏(ながお かずひろ)
医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。医学博士。
抗認知症薬の適量処方を実現する会代表理事。著書に『家族よ、ボケと闘うな!』『ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!』『平穏死・10の条件』(いずれもブックマン社)など多数。

東田勉(ひがしだ つとむ)
2005年から07年まで、介護雑誌『ほっとくる』(主婦の友社、現在は休刊)の編集を担当した。医療・福祉・介護分野の取材や執筆多数。著書に『それゆけ!おやじヘルパーズ』『認知症の「真実」』(いずれも講談社)がある。



はじめに 僕がこの本を出した理由は「大いなる違和感」である(長尾和宏)

第1章 認知症医療への大いなる疑問 長尾和宏
入院すると認知症にされる
認知症をそこまで怖がるのはおかしい
認知症の専門家という幻想
日本中あちこちで「アリセプト炎上」
 【コラム】 介護認定審査会でのできごと
 【コラム】 ピック病患者がアリセプト炎上
なぜ大病院の処方に副作用が多いのか
期待したい脳神経外科医の転進
精神病院への入院では解決にならない
町医者としての僕の立ち位置

第2章 コウノメソッドには発見がいっぱい 長尾和宏
認知症の原因は極めて多彩
症状でわかる4大認知症とは(頻度順)
第1位[アルツハイマー型認知症]
「アルツハイマー型認知症」っぽい症状
第2位[レビー小体型認知症]
「レビー小体型認知症」っぽい症状
第3位[前頭側頭型認知症]
「前頭側頭型認知症」っぽい症状
第4位[脳血管性認知症]
「脳血管性認知症」っぽい症状
画像診断よりも症状を重視
コウノメソッドはここがすごい! その1診断術
認知症は症状からの診断が大切で、そもそも誤診しない診断学を重視
コウノメソッドはここがすごい! その2処方術
陽証、陰証という漢方的な見方が大切で、それに応じた薬を投与する
コウノメソッドはここがすごい! その3微調節という発見
認知症薬はさじ加減が大切で、副作用を避けるために家族が微調節する
コウノメソッドはここがすごい! その4優先順位
患者か介護者のどちらかしか救えないときは、介護者救済を優先する
コウノメソッドはここがすごい! その5公開性
安全で的中率の高い処方術を、惜しげもなくHPや書籍で公開している

第3章 コウノメソッドとは何か 東田 勉
問診票とコミュニケーションシート
アルツハイマースコアとは
レビースコアとは
アルツハイマー型とレビー小体型の鑑別
ピックスコアとは
周辺症状に使う薬剤
良いサプリメントを上手に使う

第4章 抗認知症薬の増量規定という大問題 東田 勉
標準治療がおかしいぞ
抗認知症薬はどう使えばいいのか
少量投与は認知症医療に欠かせない
デビルメソッドとパニック処方
 【コウノメソッド】
 【デビルメソッド】
 【パニック処方】
河野先生へのレセプトカット
製薬会社への質問と回答

第5章 コウノメソッドと町医者力が認知症の人の笑顔を取り戻す 長尾和宏
認知症の人の笑顔を取り戻す医学会をつくろう
「抗認知症薬の適量処方を実現する会」を設立した理由
町医者よ、コウノメソッドを手に患者さんに笑顔を!

おわりに 認知症に医療はどこまで役に立つのか(長尾和宏)

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