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認知症医療は論より証拠

患者と家族を救うコウノメソッド最前線ルポ

認知症医療は論より証拠
著者 山野井 正之
現代書林特別取材班
河野 和彦
ジャンル 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康
出版年月日 2015/10/14
ISBN 9784774515489
判型・ページ数 4-6・232ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

「認知症は治らない」という医学界の常識をくつがえした画期的な治療法があった。
30年以上にわたり認知症ひとすじで医療に取り組んできた河野和彦医師が生み出したコウノメソッドが、今、燎原の火のごとく広がりつつある。
本書は、全国各地で活躍するコウノメソッド実践医たちのルポルタージュである。
従来の標準治療では起こりえない「奇跡的」な改善が、コウノメソッドにとってはあたりまえの日常風景であることに驚かされる。
豊富な症候より一部紹介↓
●ピック病 79歳・男性
(治療前)アリセプト10㎎を処方され、興奮して机を叩く、他人にちょっかいを出していた
(治療後)アリセプト10㎎を中止しウィンタミンを処方すると、すぐに改善。いまでは柔和で親しみやすい紳士に
●レビー小体型認知症 90歳・女性
(治療前)完全に寝たきり。ミイラのようでガリガリ状態
(治療後)食欲が戻って、1年後には体重が4㎏増。笑顔がもどり体も動くようになった
●LPC(レビー・ピック複合型認知症)85歳・女性
(治療前)リスパダールなどの影響でパーキンソン病様症状が出ていた。精神的な起伏も激しかった
(治療後)表情はおろか、顔が変わったかと思えるほどニコニコと穏やかになり、現在が歩いて元気に通院
●LPC 84歳・女性
(治療前)ピック症状がひどく、いつも怒っていて、暴言、暴力、弄便、徘徊、妄想などがひどかった
(治療後)ピック症状がおさまり、非常に良い様態で在宅療養中

はじめに

プロローグ 本書を読む前の予備知識

1 認知症医療、三つの問題点
2025年には、認知症700万人時代がやってくる
認知症の家庭介護の問題、患者さんの人生サポートの問題
認知症医療が抱える問題
2 コウノメソッドとは何か?
患者さんに教わってできた「認知症薬物療法マニュアル」
約300名の医師がコウノメソッド実践医に登録
認知症を診たことがない医師も、即実践できる
コウノメソッドの特徴とは
3 認知症治療研究会の発足


第1部 コウノメソッド実践医の記録


第1話 名古屋フォレストクリニック 河野和彦医師に聞く
土俵に立つ準備はできた。患者と家族のために、認知症医療における正義を問う。
コウノメソッドの聖地へ
医療の本質をゆがめる認知症関連学会
認知症治療研究会が学会になる日に正義は問われる
認知症治療研究会の構成メンバー
なぜ、神経内科医は認知症を治せないのか?
認知症医療の改革は開業医から
エビデンスより現実に注目せよ
《症例》認知症末期と言われたが、「米ぬか脳活性食」で奇跡的に回復
コウノメソッドの神経内科領域への広がり
医師教育システムとしてのコウノメソッド
コウノメソッドの認知症診断システムが登場
認知症治療は、人間と人間のぶつかりあい
患者さんと家族を守るために、暗黙の了解を打破

第2話 黒木内科医院 黒木宗俊医師に聞く
認知症を診る医師は、コウノメソッドを標準治療と考えるべき時期にきている。
大学時代の後輩が認知症治療の師となった
家族が本当に望む治療は、BPSD(周辺症状)の改善
認知症はアルツハイマーばかりではない
《症例1》口を真一文字にして睨んでいたが、いまは柔和な笑顔の紳士に
《症例2》アリセプト投与をやめると、幻視・幻覚が消え笑顔が戻った!
《症例3》見るからにレビーだが、既往歴から正常圧水頭症の合併が判明
《症例4》難しい症状も、冗談が飛び出すまで改善

第3話 アクアメディカルクリニック 石黒 伸医師に聞く
コウノメソッドを幅広く応用し、患者の全体を診るジェネラル・ドクターとしての質を高めたい。
子どものころのアイドルは、野口英世
専門医療に疑問を持ち、在宅医療専門のクリニックを開設
点滴療法に目覚め、柳澤厚生先生に師事する
何かがおかしい、認知症の治療
コウノメソッドと出会い、本拠地でセミナーを開催
《症例1》公開実践医登録のきっかけは車椅子から立ち上がった患者さん
グルタチオン点滴療法がコウノメソッドで採用され、一気に開花
《症例2》2年間寝たきり、ミイラのような状態からバンザイができるまで復活!
いろいろな寄り道が一つにつながった

第4話 笠間市立病院 白土綾佳医師に聞く
地域医療に携わる町医者が、コウノメソッド実践医になる価値はとても高い。
認知症治療に若き救世主、現る!
専門医より総合医である町医者を志す
どうすべきかを具体的に示した河野医師の著書に目からうろこ
河野医師の本を参考にマニュアルをつくる
公立病院でもコウノメソッドの実践が実現した
《症例1》衝撃的な初診から著効例となったピック病の患者さん
《症例2》顔が変わるほど改善し、自分の中の「専門医信仰」がくずれた
茨城新聞の記事で予約殺到

第5話 市川フォレストクリニック 松野晋太郎医師に聞く
コウノメソッドに出会ったことで新たな自分を拓き、皆が笑顔になれる高齢者医療を目指したい。
高齢者医療に立ち向かう、若きコウノメソッド実践医たち
救急救命の現場では、認知症は治療対象にならない?
初めて診た認知症患者がきっかけで、認知症ブログへ
循環器内科学はコウノメソッドと感覚的に近い
コウノメソッド実践医に登録し、施設で実践したが……
《症例1》ところかまわず排尿していた人が、施設一大人しい患者へと変貌
《症例2》悪名高き患者が米ぬか脳活性食を飲み始め、わずか2〜3日で改善
「病院へ行くのが楽しみ」と言ってもらえる外来に

第6話 光メディカルクリニック 福与光昭医師に聞く
医師に自然に勉強を促すしくみになっているからこそ、高齢者医療のさまざまな場面で即戦力となる。
在宅での高齢者医療にコウノメソッドは欠かせない
訪問診療一本のクリニックを開業
実践医になって医師としての幅が広がった
人間全体を診るコウノメソッドの価値
家族のニーズからぶれないことが何より大事
《症例1》ほとんど外出できない状態から、毎日散歩に出かけるように
《症例2》ひどいピック症状で一時は施設に入れることも考えた
医師として成長できることに幸せを感じる

第7話 ものがたり診療所もりおか 松嶋 大医師に聞く
患者一人ひとりの物語に寄り添い、最期までともに歩む。
エビデンス至上主義への反省から提唱されたナラティブ医療
《症例》拒食の危機的状況から立ち直り、穏やかな在宅療養に
増え続ける認知症患者のために退職し、診療所を設立
夢は、患者さんの最期までともに歩むこと
看護師の熱意が患者さんを、家族を動かす

第8話 杜のホスピタル・あおば 鹿野英生医師に聞く
認知症になったとたん、侮辱されるのはおかしい。患者の尊厳を保てる治療とケアを行っていきたい。
薬物療法と非薬物療法の両輪で認知症患者をサポート
ドロップアウトしたレベルの低い医師?
明日は我が身、最期に人間扱いされず侮辱される人生とは
コウノメソッドが公になる前、友人の父親が一発で良くなった
《症例1》医師や看護師を蹴って暴れていたが、いまは何もなければニコニコ
《症例2》妄想性障害にアリセプトとリスパダールが処方されていた
96歳のおばあさんがリングでプロレスショーの開会宣言
患者さんの人生を写真で表現する「フォトバイオグラフィ」

第9話 フェニックス総合クリニック・フェニックス在宅支援クリニック 長縄伸幸医師に聞く
病気になってもいままでどおり、家庭や地域で過ごしたい。その願いを叶える自立支援をコウノメソッドで援護射撃する。
「地域連携の医療」の充実に立ちはだかる認知症という壁
「ター君」への思いが地域医療に取り組む原点
「町医者」へ転身、認知症問題に直面する
漢方的発想のコウノメソッドに共感し、実践医に
患者さんを家庭に戻す「自立支援」をコウノメソッドが援護射撃
《症例》何か月も寝たきりの状態から驚異的な回復


第2部 コウノメソッド介護者・サプリメントメーカーの記録


第10話 介護福祉士・認知症治療研究会世話人 三俣喜儀氏に聞く
介護福祉士が患者さんの情報を医師に的確にフィードバックしていくことが、認知症医療には不可欠。
介護者抜きに認知症治療は語れない
筋金入りの技術者から一転、介護福祉士へ
「技術屋」の血が騒ぎ、ついにはコウノメソッドをマスター
「患者さんが教えてくれる」ことを実感
認知症治療研究会の世話人へ
介護が大変なピック病、レビー、LPCは意外に多い
《症例1》医師がピック病を知らないと……
《症例2》有料老人ホームをやめるきっかけとなった患者さん
施設の職員こそ、認知症の勉強をもっとしてほしい

第11話 株式会社グロービア 村瀬仁章氏に聞く
認知症の患者さんや家族のためになることを続けていくことが、会社の本当の発展につながる。
保険外サプリメントも重要視するコウノメソッド
安易なブームで粗悪品が出回らないよう、医師を介して購入
コウノメソッドを応援しているのはなぜか?
最初のゴールは「中核薬の増量規定」がなくなるとき

おわりに

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